化粧道具類を収納していた櫛台で、八つ手の模様を蒔絵であしらった婚礼調度のひとつです。櫛台は写真の通り引き出しのついた台の上に盆状の天板を付けたもので、整髪に関わる化粧品が納めてあります。油桶、附子箱(ふしばこ)、化粧香合、櫛箱がそれで、いずれも黒漆塗に金蒔絵で櫛台と同じ意匠が施されています。「八つ手」は魔を払うと言われ、手の平のような大きな葉が「千客万来」を象徴しています。昔から生活するうえでなくてはならない植物の一つです。内側は斑文(はんもん)状に表した村梨地で仕上げており、櫛台と化粧品の隅々まで一切の手抜きがなく、作者の拘りが感じられます。写真10のように内容品の一つの中央に剥げがあります。スレなどが少しありますが目立った傷などはありません。高級感と格調が感じられる婚礼調度品であり、滅多に出回ることのない縁起物の逸品です。高さ32.0㎝幅 32.3㎝奥行 24.0㎝
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > 収納家具 > ケース/ボックス |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |