フランスのアールヌーヴォー期のガラス工芸芸術を代表するドーム兄弟の希少な1890年初期のこまくさ紋様の美しいキャラフ、ピッチャー、デキャンタ、水差し、花瓶。午前撮影の画像です。高山植物の女王:駒草の花をモチーフとし製作に多彩な技法を使用した強い存在感と幻想的で神秘的な印象を放つ中型の銘品。複層のカメオグラスを被せ酸化腐食彫りでコマクサの花や葉の紋様を凸のレリーフに浮き出し酸でベースをジブレ加工し、金彩にて細く繊細な手彩色を施した手の込んだ作品乳青白色を含んだ夜明けや夕暮れの大気、霧を映したかの繊細な硝子の色と、剥離した縹渺とした金彩は花や自然の移ろいや儚さ、尊さを静かに讃え、謳っているよう。一日の空気、大気や光の移ろい、咲き初めから花の盛りの日々を一身に宿すような幽玄的な作風。持ち手の下側面に凸の型抜き陽刻でDaum Nancyの名と精神性象徴のロレーヌ十字マーク☨があります。蓋の花姿もまた美しい。以下は素人計測の為誤差をご容赦くださいm(_ _)m蓋込高さ20㎝弱蓋無し本体高さ15㎝弱直径10㎝弱注ぎ口口径4.5㎝ハンドル込横幅11㎝弱蓋高さ7.3㎝421g売約時点で気付かなかったのですがハンドル部分上下が本体から外れ接着剤で接着した跡に購入時に気づきました。その後一度ハンドルが外れた為自身でも強力接着剤で接着しております。手で支えて運び、水を注いだ際に外れた事はありません。〚ドーム兄弟〛ヨーロッパガラス工芸に於てエミール・ガレと共に傑出した光彩を放つ。兄オーギュスト(〜1909)と弟アントナン(〜1930)は1878年父と共にガラス工場を開設。ガレ等の工芸家と親交し1889年パリ万博でガレに学んだ被ガラスに新技法を加え人気を得1900年パリ万博でグランプリを獲得しガレと並ぶ程の名声を得た。植物や風景を主題とした作品が多い。エナメル彩色や色ガラスの粉を用いたヴィトリフィカシオン等ドーム独特の美しさを有する。鈴蘭にも似た可憐な花姿✨※別出品で、絵付け等が判り易いよう蓋を外した状態と午後撮影分を掲載中です検索:被せガラス カメオ技法 酸化腐食花器 飾壺 フラワーベース アールデコルネラリック サグリエ サビノ ジャポニスム
商品の情報
カテゴリー | その他 > アンティーク/コレクション > 工芸品 |
商品の状態 | 傷や汚れあり |