【売約済】アルゲリッチ、ミルシテイン／チャイコフスキー：ピアノ協、ヴァイオリン協

チャイコフスキー
①ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
②ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

マルタ・アルゲリッチ（ピアノ）①
ナタン・ミルシテイン（ヴァイオリン）②
指揮：シャルル・デュトワ①
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団①
指揮：クラウディオ・アバド②
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団②
録音：1970年12月①、1972年9月②

アルゲリッチの輝かしく強靭なタッチと情熱的な演奏で、聴くものに圧倒的な説得力をもって迫る名演として知られるピアノ協奏曲。ミルシテインの完璧なテクニックと輝かしい美音が存分に発揮されたヴァイオリン協奏曲。チャイコフスキーの2大協奏曲を最高の演奏で収録したベスト・アルバムです。

ピアノ協奏曲は、まさに「炸裂する閃光」アルゲリッチの面目躍如たる演奏の一つです。デュトワと結婚する前の共演ですが、指揮者とオケを追い込んで行く丁々発止のやり取りには手に汗握らされます。なんとも豪胆な演奏で、イントロの強烈さと、きらびやかなアルペジオは背筋が凍るほどのインパクトがあります。指揮はデュトワですが、ピアノに圧倒されている感があり、若き日のアルゲリッチの、一種若気のいたりてきな演奏が楽しめます。

ヴァイオリン協奏曲は、ロシア出身でアメリカを中心に活躍したミルシテインの演奏です。ヨーロッパの精神風土に立脚したヴィルトゥオーソとして知られ、生涯ヨーロッパ音楽の伝統を重んじる演奏を繰り広げました。若い頃は、完璧な技巧ですいすいと水上のアメンボよろしく自在に弾き飛ばしていくスタイルだったので、その真価が理解されているとは言い難い巨匠の一人。味付けがあっさりしているうえに、稀代のテクニシャンなので冷たい演奏と感じる人が多かったのですが、その怜悧な妖刀のごとき煌めきの下には、熱い情念の炎が揺らめいている感じ。もちろん、この晩年の演奏も完璧なテクニックと輝かしい美音、そしてノーブルなスタイルを存分に発揮した演奏を聴かせます。

国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し

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