●江戸明治和本●女諸礼集(万治3年)【判型】大本7巻6冊。縦268粍。【作者】不明。【年代等】万治3年1月刊。[京都]山田市郎兵衛板。【備考】分類「往来物・礼法」。『女諸礼集』万治3年板数種による取り合わせ本。『女諸礼集』は、近世最初の大系的な女性礼法書。一之巻が「女房つねにわきまふべき色々」「女はうしつけかたの次第」「よろづくいかたの次第」「くいかたかよひの次第」の四章、二之巻が「ぢよようかたかよひの次第」「みやづかへする人心いれの次第」の二章、三之巻が「嫁取云入真草の次第」「よめ入の次第」の二章、四之巻が「真のしうげんの次第(女房向輿座入の次第)」「さうのしうげんの次第」の二章、五之巻が「産屋の次第」「誕生の次第」「元服の次第」の三章、六之巻が「四季の小袖模様」「酌取やうの次第」の二章、七之巻が「正月かゞみのかざりやうの事」「女官の次第」「服いとまの次第」「諸神さんけいの事」等の記事から成る。以上を、先行する女性礼法書と比較すると、『女諸礼集』は、①結納から婚礼祝言、また婚礼道具や飾り物までを含め婚礼関連の記事が新たに加わり、かつ本書において大きなウエートを占めること、②出産や通過儀礼(三日祝い・七夜・食初・髪置・袴着・元服等)に関する記事が加わったこと、③四季時服や四季の飾り物の記事が加わったこと、④婚礼儀式や進物等の積み方、膳部など図解が増え、細部に関する具体的な情報が随所に盛り込まれたこと、⑤服忌や信仰・参詣など種々の細かい記事が加わったこと、などが大きな特徴として指摘できる。★原装・題簽4冊存・状態概ね良好。万治板は極稀書。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、江戸前期刊本の端本1冊が、22,000円】。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
商品の情報
カテゴリー | 本・音楽・ゲーム > 本 > その他 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |