●製作年:1900-1910年●素地:硬質磁器●ユーゲントシュティールサイズW:15.5cmH:7cmマイセン、アールヌーヴォー時代に製作されたボンボニエルです。非常に大き目のサイズであり、じっくりと作品を楽しめる逸品です。ボタン剣末期の1900年以降に入ると、所謂ユーゲントシュティール期へ。洗練されたスタイルの時期へと突入していきます。しかし、この期間はわずかな期間しか存在しなかったため、製作されたアイテムは極僅かに絞られており、大変に貴重で価値が高い時期です。要は必要とされる技術があまりにも高いことも影響しており、まして現代マイセンでは全くと言っていいほど製作されていません。というか作れません。今回ご紹介する作品は心の静寂を取り戻し、優しい気持ちにさせてくれますが、壮大な柳の木…驚きますね。色分けして立体感を出している柳と、樹の幹の質感も伝わってくる見事な表現、うとうとする女性の表情、川辺に生える草など…すべてが一体となった完成度の非常に高い、息を吞む芸術作品と言えます。単に筆で表現する技術はボタン剣後半に頂点を極めており、もはやお手の物。当時の人からしてみれば”お腹いっぱい”といった感じですが…それでも驚嘆せずにはいられない完成度です。金彩もそれまでのカルトゥーシュとは違い、直線を意識した独特の装飾、こちらも当然、手作業で手掛けられていますが、この時期にしか見られないものです。下部の金彩にて一部擦れている箇所はありますが、ワレやカケの無い良いコンディションと思います。同時出品中の蓋物とサイズ感を比べてみましたので併せて御覧ください。マイセンの中でもマニアックなカテゴリで、まだまだ知らない人も多いですね…しかしながら完成度の高さは目を見張るほどです。また展示会でも取り上げられることは少なく、目にしても稀少価値が高いため驚く価格です。この機会に是非、その技術の高さを間近でご覧になっていただければと思います。
商品の情報
カテゴリー | インテリア・住まい・小物 > キッチン/食器 > 食器 |
ブランド | マイセン |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |